仕送りありがとう

父親へ

私は今まで、父親のことについてそんなに尊敬していませんでした。それは、やっぱり高校生の時からなんとなく父親のことを嫌いになり、その後はほとんど話をすることがなかったからです。

そして、大学に行くことになり私立だったのですがその費用を父親が出してくれたときも当たり前の気持ちでいました。そのことについて、親だったら当然と思っていたのです。

私を私立の大学に活かせるために、仕事を頑張ってくれた事でしょう。自分はほとんど贅沢をせずに、私に仕送りをしてくれたのです。

家に帰ると、いつもジャージ姿でいる父親に対して、出て行って！と言ったこともあります。そのときも、父親に対して感謝の気持ちがなかったんですね。

今、私が息子に対して仕送りをしています。父親と同じように、自分のことは我慢して必死で働いています。

お父さん、あの時のお父さんの必死さを今になって気づきました。ちょっと遅いけど、言わせてね。

お父さん、あの時仕送りをありがとう。そして私を育ててくれてありがとう。

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