あたたかい気持ちになりました

公園にいた男の子へ

病気療養中の私は、家にずっとこもっているだけだと運動不足になるので、医師からたまには外で散歩するように言われています。

その頃は一番病気が悪化していた時期で、一か月ほど外に出れませんでした。
人気の少ない近所の公園へ散歩しに行きました。
久々に外に出て、太陽の光がすごく気持ちよかったのを覚えています。

一か月寝たきりの状態だと体力がかなり落ちていて、少し歩くだけで疲れてしまいます。
度々ベンチに座り休憩をしていました。

ベンチに座りぼーっとしていると、小さな男の子が私のもとへやってきました。
何だろう?と思ったら、
「お姉ちゃんこれあげる」
と言い、たんぽぽの束を私にくれました。
「せっかく集めたのに、これもらっちゃっていいの?」
と言うと、
「プレゼント!」
と言い、その男の子は駆け足でお母さんのもとへ走っていきました。
お母さんと目が合い、私は会釈をしました。

優しい子だなーと思い、なんだか心があたたまりました。
きっとその子は普段からこうしていろいろな人を笑顔にしているんだなーと。
たくさんのたんぽぽをありがとう。

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