あの時はありがとうございました

バイトの先輩へ

だいぶ前の話になりますが、先輩と話す時は気が楽でした。

自由度の高いその職場には外見がギャル風の人が多く、面接を受けた時から違和感があり、生活のため！と割り切ろうと思っても居心地が悪かったのです。
受かってしまったというか、採用していただいたので、一生懸命働きましたがやはり何年たっても居心地の悪さは変わりませんでした。

そんな中でも続けてこられたのは、先輩がいたからだと思います。
ギャル風の人ばかりの中でも流行りに流れず、だからと言って決して地味なわけでもなく、安心して話していました。
安心しきってると、ふいに揶揄われたかのような言葉にハッとさせられ社会の厳しさを学ぶ職場でもありました。
仲間でも友達ではないと、働く意識を持たせていただきました。

そんな先輩から「みんな、あんたみたいにサバサバしてないいんだよ」と言われた時は衝撃でしたが、その後働いた職場でもいつも、さっぱりした性格だとか、中身が男だとか、学生の頃は言われなかったのになと思いながら、あの時の職場と先輩に感謝しています。

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