一番辛いときに側にいてくれてありがとう

投稿者 

みこちゃんへ

みこちゃん、私たちが初めて出会ったのは小学校2年生の時でしたね。

どういう風に仲良くなったのか今では思い出せないけれど
毎日校庭でドッジボールをしたり、同じクラブ活動に入ったり、学校では禁止されていたけど電車に乗って知らない土地にいったり、みこちゃんはあの頃から私の一番の友達でした。

小学校、中学校と同じ学校に通い、中学でも同じ部活動に入って切磋琢磨して
恋愛の悩みや友人の悩みを共有して、それなりにやんちゃもして、一緒に成長してきたんだなぁと懐かしく思います。

そんなみこちゃんと高校で初めて離れることになったとき、みこちゃんはどう感じていたか分からないけど、私はものすごく寂しくて不安でした。

みこちゃんはみんなの人気者で友達が多かったから、私のことなんて忘れてしまうんじゃないかってソワソワして過ごしていました。

そして高校1年生の冬、突然私が病気にかかって入院することになったんですよね。
その時は本当に怖かったんです。
このまま死んでしまうんじゃないかって、毎日寝る前に泣いていたのを覚えています。
病院での生活は不自由しなかったけど、親以外でお見舞いに来てくれる友達なんて私にはあまりいなかったんです。
そんな私を安心させたのが、みこちゃんでした。

唯一、みこちゃんだけが繰り返し、何度も何度もお見舞いに来てくれたんです。
その頃の私たちには、病院までの電車代もバカにならなかったはずです。
でも、みこちゃんはそんなこと全く気にする様子も見せずに、学校であった出来事だとか、共通の友人の話題だとか、新しい恋人の話を聞かせて、私を楽しませてくれました。

私のベッドで2人横になって眠ったり、私を車いすに乗せて面会時間ギリギリまで外を散歩して看護師さんを困らせたり、みこちゃんが来てくれた日は本当に楽しく過ごせました。
あの時、みこちゃんの存在がどれだけ私を支えてくれていたか、照れくさくて伝えられなかったままです。
ごめんね、ありがとう。

あの時、私が一番辛くて、一番不安だったとき、側にいてくれてありがとう。
今もたまに会って食事したりするのに、伝えられなくてごめんね。
みこちゃんがもし、この先病気になったり、大きなケガをしたり、何かで悩んだり悲しんだりすることがあったなら
その時は絶対に力になるから、いつでも頼ってください。

高校生のみこちゃんにとっては、あの時の行動がまさか私にこんな風に思われてるなんて思いもしないかもしれないけれど
私は一生、あの時のみこちゃんを忘れません。

今はあまり連絡をとったりもしなくなったけど、それでもたまに食事したり遊んだりしてくれるみこちゃんが、私は大好きです。
何でもない顔して話しているけど、本当はみこちゃんと一緒に過ごす時間が楽しくてうれしくて仕方ないんです。

みこちゃん、辛い時もそうじゃないときも、側にいてくれて、私の友達でいてくれてありがとう。
これからもどうぞよろしくね。

FavoriteLoadingお気に入りに入れる
ハートを送る を送る (8
Loading...
スポンサーリンク
>>新しい手紙一覧へ
>>新しい手紙一覧へ