おいしい思い出をありがとう！

家族へ

私の家は、祖父が店主の日本料理店でした。
そのおかげで、私は小さな頃から、たくさんのおいしいものに囲まれています。家族みんな食いしん坊。おいしいものには目がありません。
おかげで、私も母も味覚が冴えています。遺伝のようです。

お店をやっていた頃は、父、母、祖父、祖母、私の５人で食事をすることはありませんでした。
大晦日も、おせち料理が有名なお店だったので、その準備に大忙し。
私の大晦日の料理といえば、父と２人で食べるレトルトのハヤシライス。
母も、お店を手伝うために１２月はほぼ家にいませんでした。母がいなくて寂しかったけれど、お正月の黒い真珠のような黒豆は大好きでした。

お店がない今は、大晦日には祖父が張り切って天ぷらを揚げてくれます。
お店の秘伝のタレでのすき焼きは、最高においしいです。お正月には、大量の黒豆。閉店を知った時は寂しかったけど、今となってはこんな生活もいいかなって。

プロの料理を味わえるのは私たち家族の特権。
あの寂しい年末年始より、今の方がずっと好きです。

私の人生、たくさんのおいしいものに囲まれています。

たくさんのおいしい思い出、これからもたくさん味あわせてね！

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