夏の日の無人駅で子どもと私を助けてくれたおばあさん

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名前も知らないおばあさんへ

名前も知らない親切なおばあさん。
まだ子どもが小さかった夏の日、私が子どもと電車を乗り間違えて、2時間電車の来ない無人駅で茫然としていた時、おばあさんは助けてくれましたよね。

同じ電車を降りただけなのに、私達に声をかけてくれたこと、とても嬉しかったです。
家とは反対方向なのに、炎天下で子どもが2時間待つのはかわいそうだからと、隣町の私の家の近くまで車で送ってくれたことは、一生忘れません。

途中、何とかおばあさんにお礼がしたくて、お茶を誘ったり、お金を渡そうとしたり、色々提案したけれど、あなたはそれを全て断って、代わりに私の心に生涯残る宝物のような言葉をくれました。

「困った時はお互い様だよ。私にありがとうと思うなら、いつか誰かが困っている時にその人を助けてあげて。それが私かもしれないしね」
今でもこの言葉、しっかり胸に残っています。

あなたの名前も何も知らないけれど、こんな素敵な言葉をくれたおばあさんのこと、一生忘れません。
あの時も何度もありがとうと伝えたけれど、私はどれだけお礼を言っても言い尽くせない程、今でもおばあさんに感謝しています。

本当に、本当にありがとうございました。
どうかお元気で!そしていつか誰かが困っていたら、おばあさんが私にしてくれた親切の恩返しを必ずします。

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