15年経った想い

今から15年前、私がまだ小学2年生だったとき、母方の父（私からは祖父）が亡くなりました。癌でした。
まだ幼稚園の頃、仕事だった母に預けられよく家に行って遊んでいました。
祖父はとても無口であまり会話した記憶はありません。ただ一緒にいてテレビを見たり私がおもちゃで遊んでいても昼間からお酒を飲み横で新聞を読んでいたりするだけでした。
親戚で集まっても自分の話はせず黙って、人の話を大好きなお酒を飲みながら聞いていました。
私の記憶ではすごく仏のような人でした。
普段もお酒を飲んでも変わらず笑っていて、怒鳴ったり声を荒げることもなかったです。
ただ一緒に遊んでくれなくても横にいるだけで安心できる存在でした。

15年も前ことですが、私とたくさんの時間を過ごしてくれた祖父のことをたくさん覚えています。

亡くなった時、まだ幼かった私はただ悲しく感謝の気持ちなんて出てきませんでしたが、今は毎年お墓参りに行ったり仏壇参りに行く度、今こうして家族みんなが幸せで元気にいれるのはおじいちゃんのおかげだ。ありがとう。と伝えるようになりました。

亡くなった後では相手に伝えることはできません。
だから今、しっかりありがとうと相手に伝えなきゃいけないと思います。

あらたまってありがとうと伝えることは照れ臭いことですが、今思うことはおじいちゃんと一緒にお酒を飲みながら「ありがとう」と伝えたかったなということです。

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