一生忘れられない日々をありがとう

出会いが街コンでしたね。一際目立つあなたでした。
毎日のように鳴る携帯電話がうれしくてうれしくて。
出会って一週間もせずに仲良くなって毎日楽しくて仕方がありませんでした。
日に日に貴方一色に染まってゆくわたしがいました。
私は、そんな私が好きでした。貴方に会えない日もメイクに気を使い、おしゃれをして。貴方に初めて会える日が決まった時、新しい口紅を買いました。
私には似合わないような、女の子らしい薄紅色。
貴方に少しでも可愛いと思われたくて、貴方だけに染まりたくて。
でも、そんな日々も一か月で幕を閉じましたね。
見切りをつけたのは、私でした。

疲れることに、疲れてしまったのです。
会ってすぐに知った事実。知ってはいたのです。それでも側にいたいと願いましたが、やはり苦しかったのです。好きになればなるほど痛かった。
私以外に好きな人がいるなんて。

そして、苦しむ私を見て、綺麗な涙を流す貴方を救いたかった。
方法は、たった一つ。優しい貴方は私を捨てられないでしょう。だから、私から
貴方に最後の思いやりを、幸せになって、と貴方の手を離すというプレゼントを贈りました。

大好きだったよ、紛れもなく世界で１番貴方を愛してた。
一方通行でも。それでも、大事で大切で。世界でたった一人しかいない貴方。
出会ってくれてありがとう。過ごした時間は綺麗な思い出にして、一生忘れません。どうか幸せになってね。最愛の人よ。私は、確かに、幸せだったよ。

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