おばあちゃん。

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おばあちゃんへ

大好きなおばあちゃん。一緒に大学まで来てくれてありがとう。病院までついてきてくれてありがとう。信じてくれてありがとう。

私は小さい時おばあちゃんのことが怖かった。頭がよくていつも怖い顔でクロスワードをしていて。早くから仕事に出かけて行って。だから誕生日プレゼントとお年玉をもらいに遊びに行くくらいだった。

でも違った。お泊りした時。私が足が冷えてしまってなかなか寝付けなかったとき。足と足のふくらはぎの間に私の太ももを挟んで温めてくれた。真っ暗で怖くて行けなかったトイレに夜中でもなんでも起きて一緒に来てくれた。朝目が覚めると美味しい焼き鮭とお味噌汁のにおいがした。

大人になってからはずいぶんといろんな話をしたね。ほとんど私が学校や職場での話しを一方的に話してそれを嬉しそうに聞いてくれたね。時には何かレポートを書くと親戚中に回してくれたっけ。一緒に手芸をしたりお芝居を観に行ったね。

そんな私が病気になった時。おばあちゃんは一人暮らしをやめて、我が家に来てくれたね。ずっと助けてくれた。なのに私は酷いことを言ったりして。

私がようやく回復すると、おばあちゃんの方の体調が少しずつ悪くなっていて。私は気づかないふりをしていた。無理をしているのは目に見えていたのに。私は出かけてしまった。その日で最後になるなんて思いもしなかった。

お願い、ありがとうと言えなくてもいいからまた会いたい。おばあちゃん。本当にありがとう。

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