たくさんの愛を、ありがとう

おばあちゃんへ

今は天国にいるおばあちゃん。
私が小学校３年生の時にお父さんとお母さんが離婚して、それ以来ずっと側にいてくれたね。

私が高校を不登校になった時も、何も言わずに見守ってくれたね。
あの時、私は本当はすごく嬉しかったの。
大学に無事入学して県外で一人暮らしを始めた時や、就職した時、そして結婚した時…いつも私以上に喜んでくれたね。
離婚して実家に帰った時には、一緒に悩んで、泣いてくれたね。
今思い出すと、いつも私のことを考えてくれてたんだなって心から実感するよ。
それなのに、当時の私はそれに気付かなくて。
わがまま言ったり、ケンカして家出したり、自分勝手なことばかりしていたね。

おばあちゃんに腎臓のガンが見つかって、私が看病・介護していた時、おばあちゃんはきっと辛かったよね。
それなのに、私の前では弱音を吐かずにいつも笑ってくれていたね。
亡くなる直前に声にならない声で、私に「ありがとう」って言ってくれたのが忘れられない。
それは私のセリフだよ。
本当はもっともっと、恩返しがしたかった。
サヨナラなんて、受け入れられなかったよ。

今、私は再婚して１歳になる息子いるんだ。
そして、お腹の中には新しい命も授かっているの。
私の子どもたち、おばあちゃんに抱っこしてほしかった。
それはもう出来ないけど、私はおばあちゃんに貰った愛情を、そのまま子どもたちにも注ぎたいって思っているの。
いっぱいいっぱい、私のことを愛してくれて、ありがとう。
今まで伝えきれなかった感謝の気持ちを、今、おばあちゃんに贈ります。

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