ありがとうございました。

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先生へ

生まれてくるまえに、
私の事を「ああ、○○さんの生まれ変わりかも。そしたら、お母さんが帰ってくるのね」と私の祖父と楽しく会話していた時の事を、生まれてからずっと聞きながら育ちました。

先生と私の祖父の事を呼び、祖父もあなたの事を先生とよんでいました。
先生は、私が0歳から25歳まで主治医でした。

高齢で引退するまで私の体が壊れてしまわないように、メンテナンスを細心の注意でして下さったおかげで、人よりも倒れやすく疲れやすい私もなんとか人並みに4大まで卒業し、少しだけの期間でしたが就職もできました。

病名はなくて、曾祖母の代から一人は生まれてしまう低体力で低気力の人間。
それが私でした。
先生のおかげで、運動会で人並みに走れました。練習も、なんとか一緒にできたし、ランドセルを背負って毎日学校に行くこともできました。
後から考えてみると、とても嬉しいことでした。

大正生まれの先生は女医さん。
女だてらに独身のまま、厳しい医療の世界で生きてきただけのことがあって
「大丈夫、信じてついてきなさい。絶対に先生も頑張るわ」と迷っている時も背中を押してくれるスーパーウーマン。

憧れました。
ありがとう、先生。
そういうと、いつも先生はこう言ってくれますね。
「貴女は、大切な○○さんの子孫で、びっくりするぐらいにそっくりの生まれ変わりで。でも! それを抜きにしても、すごく大切なお友達だもの!」と。

先生、ありがとう。

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