ありがとうを言うのが苦手な私と街の人

街の人へ

コンビニのレジの時、ファミレスで料理を運んでくれた時、エレベーターで開くボタンを押して開けててくれた時、私は心の中で「ありがとう。」ってすごく思っている。

でも、ありがとうを伝えたいから言葉に出そうとする。「ありがとうござ・・」いつもボソッと言って相手には聞こえていない。

職場でももっと「ありがとう」と言いたい。何か些細なことをしてくれた時でも「ありがとうございます」って言いたい。でも、出てくる言葉は「アザスッ」。

私は「ありがとう」がしっかりとはっきりと言えない人間だ。お客さんにはしっかり言える。でも、それ以外になると急にありがとうがボソッに変わる。

街の人の全ての出会った人に自分はめちゃくちゃ感謝している。でも、伝えられない。もし、自分がありがとうを伝えられる人間になれば街は明るくなるはずなんだ。

深夜のコンビニでよく会うおじさん店員。自分はレジの後、いつもペコっと頭を下げるだけだ。もし、それを「ありがとう」に変えられれば、おじさんも気持ちよく働けるはずだ。

ファミレスで料理を運んできてくれた人にも笑顔で「ありがとう」と言うことができれれば、店員さんも笑顔になって、気持ちよく働けて、他のお客さんにも良いサービスが提供できて、みんながハッピーになるはずなんだ。

この間、エレベーターを降りるとき、開くボタンを押して「お先にどうぞ」と開けててくれた少年。他の人は当たり前のように出て行った。でも、「さすがにこれはありがとうと言わないと人間じゃ無い。」と思い、ボソッと言った「ありがとう」。

あんなのでは聞こえて無いんだろう・・・。「あの人、何か言ったな？」と少年は感じたはずだ。この場面でしっかりと「ありがとう」を言うことができれば、少年も「またやろう！」って思うだろうから、街がまた一つ明るくなるはずだ。

職場でもそうだ、些細なことをやってくれた時でも「ありがとう」と伝えられれば、モチベーションは高まるし、気持ちよく働けて、結果売り上げも変わってくるはずだ。それに周りの人から見る私への印象も違うものになるだろう。

こんな良いことしかない「ありがとう」をボソッと言うのはもうやめて、しっかりと「ありがとう♩」と言って、良いところがあれば褒めたい。

自分が伝えられていない「ありがとう」を届けることができれば、街全体が明るくなる。

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