小さな時に一緒に過ごしてくれてありがとう

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きのさんへ

私の実家には父と母と弟と祖母が一緒に暮らしていました。弟とは歳が離れているので、私が小さな頃は一人っ子でした。

父と母は日中は仕事に出かけていたので、私が幼稚園に通うようになるまで、ほとんどの日を祖母と一緒に過ごしていました。晴れの日も雨の日も雪の日も祖母から離れることなく過ごしていたと思います。

私の実家の周りは兼業農家の家が多く、家の周りには田んぼや畑がたくさんあり、祖母は田んぼや畑に出て草取りなどの作業をしながら小さな私の面倒を見てくれていたんだと思います。

祖母には現代では考えられないような遊びをたくさん教えてもらいました。田んぼや畑にある草を静かに引っ張って繊維を出す遊びや、坂の草むらに肥料の入った袋を敷いて座って滑る方法や、花の蜜には美味しいものがあり人間も吸えることや、花びらをうまくめくるとその花びらを顔に付けられることなど、自然の中での遊びをたくさん知りました。

小学生になりずっと祖母と一緒にいるということはなくなり、反抗期になり祖母と話すことはなくなり、実家を出て祖母と接するのは実家に行って食事をする時程度になってしまいました。そんな祖母は今はアルツハイマーが進み、私のことはもちろん私の父や母のことも分からなくなり、生活の基本である食事なども施設の人の手を借りないと全く出来なくなってしまいました。

私は子供が生まれ、子供はちょうど私が祖母と一緒に過ごした時のような年齢になりました。今の環境では、祖母が教えてくれた自然の中での遊びは教えてあげられないんだなと思うととても寂しいと思うし、それを教えてくれた祖母にとても感謝しています。祖母がいたから自然の中で遊ぶのは楽しいと大人になっても思っています。

もう伝えることは出来ませんが、機会があれば子供に草むらで遊ぶという経験をさせてあげたいと思います。

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