親戚の大切さを教えてくれてありがとう

隆史おじさんへ

今だから言えるけど、実は私は、小さい頃から隆史おじさんのことが少し苦手でした。父のお兄さんだということは分かっていたけど、何かにつけて私たちの家に来たり、私たちに来るように言ったり。

顔を合わせれば「おばあちゃんにちゃんと誕生日のお祝い送ったのか？」「みんなに合格したって報告しないと」と小言ばかり。「親戚なんだから助け合わないと」が口癖だったけど、当時の私はそんなの億劫でした。

でも、当時おじさんが言っていたことが、大人になってからよく分かりました。

元気だった両親が相次いで病気で亡くなり、社会に出たばかりで途方に暮れる私たち姉弟に代わって、色々な手続きや親戚への連絡をこなしてくれたおじさん。連絡を受けておばさんやいとこたちが駆けつけてくれた時は、本当に心強かったよ。

「お父さんには世話になったから、困ったことがあれば何でも言いなさい」「お母さんいつも年賀状くれるのに、今年は来ないから気になってたのよ」と泣きながら口々に言う親戚を見て、付き合いの大切さを痛感しました。

結婚して子供も生まれて、これからは私たちが頑張る世代だから、父・母の分まで恩返しさせて下さい。親戚の大切さを教えてくれて、本当にありがとう。

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