黙って色々してくれてどうもありがとう。

お義兄さんへ

昨今のコロナ禍で、主人の兄、つまり私にとっての義理の兄が重症化し、旅立ってしまいました。
義兄は親戚の集まりでも、家でも進んで話の輪にはいる人ではありませんでした。いつも挨拶程度で自室へ直行です。他の人が見たら冷たい印象を持たれることも多かったかもしれません。
そんな義兄ですが、主人を亡くしている私と子供達の力になってくれることが多かったです。
私の車がパンクすれば駆けつけてスペアタイヤにしてくれたり、車検の時は車を持って行ってくれたり。私と子供達が飛行機の距離の実家に帰省したときは､空港で何時間も待っていてくれたり。そんなことを黙って､そっとやってくれるのです。
「ありがとうございます。」と言えば、いつも黙ってほほえむだけでした。
そんな静かな優しさを持った人でした｡
最後は入院中の病院で静かに亡くなり、コロナなので勿論、誰も立ち会えませんでした。今となっては､それも義兄の優しさの様な気がしてしまいます。
お義兄さん、今までどうもありがとう｡静かな強さと優しさ、手をさしのべてくれる行動力を持ったお義兄さんを心から尊敬しますし、感謝の気持ちで一杯です。

お気に入りに入れる