頑張り屋なあなたへ

娘へ

あなたが3歳の時から母子家庭で、何かと寂しい思いをさせてしまったと思うけど、逞しく育ってくれてありがとう。あなたは本当に一生懸命に好きなピアノを頑張ってきましたね。高校受験の直前、貧乏な生活だったのに、音楽科の学校に行くと言い張り、私と担任の先生を困らせましたね。私が折れて、「じゃあ、行きな」と行ってからの３年間は、毎日夜遅くまで土日もなく学校で練習し、コンクールに出ると全国大会出場。また次のコンクールの練習、その繰り返しでしたね。今では学校の先生となり、色々な家庭状況の子供と接して、自分の子供の時と重ねてしまう時もあり、心痛い事もあるようですが「子供には、無限の可能性がある」と、楽しそうに学校での話を聞かせてくれて、私は嬉しいですよ。声には出さないけど、あなたは私の自慢の娘です。今では優しい婿様に可愛い孫、母と子の二人暮らしだったのに、家族が増えて楽しいね。あなたが居たから私も頑張れました。私の娘でいてくれてありがとう。そして、ずっと一緒に居てくれてありがとう。

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