これからもよろしく

今は別々に暮らしていますが、母にありがとうを贈ります。
「ありがとう」が言えなかった私がなぜ「ありがとう」を言えるようになったか思い返すと3年前の出来事が関係しているのかなと思います。

3年前のあの日、私は病気をしてしまいました。通院していたのにも関わらず発見が遅れてしまったのは、大丈夫という自分の慢心と事態を甘く見ていた自分の甘さからです。

そして私は今の医学では治らない難病に罹ってしまいました。やっと面会が出来た時、健康な体に産んであげられなかった事に後悔していると母は言っていました。原因不明の病気だったので仕方なかったのだと思います。

ですが病院に勤めている母は親戚に「なぜ病院に勤めているのに気が付かなかったのか」と言われていたようです。親戚も悪気があった訳ではないようですが、この言葉でかなり母は自分を責めていたようでした。

そんな事がありながらも母が毎日のようにお見舞いに来てくれたお陰で予定日よりも早く退院する事が出来ました。

今でも通院は続けていますが、薬の量もだいぶ減りました。私自身がやりたいと思った事を「体の為に止めなさい」と止めるのではなく、「自分の人生なんだから」といって後押ししてくれます。だから私は前を見続ける事が出来ます。残りの人生後悔がないよう生きていきます。

「ありがとう。これからもよろしくね。」

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