自分が母親になって初めてわかったこと

お母さんへ

お母さんは心配性で過保護です。私はそんなお母さんを煩わしく感じることが多く、よく喧嘩になっていました。
すっかり大人になった私をまるでまだ小さな子供のようにいつも心配し続けるのです。帰宅が0時近くなる時があれば電話がかかってくるし、玄関で起きて待ち受けています。
一人暮らしを始めた時は、オートロックで道路沿いの防犯面でしっかりしたところでないとダメだと説得されました。しかも毎日連絡のメールをしなければならないのです。
けれどいつも私が大変な時に支えてくれるのはお母さんでした。
そして私も母になりました。初めての体験ばかりで、出産後はイライラして八つ当たりして、辛くて疲れて泣いてばかり。そんな時も、常に心配してずっと寄り添ってくれたのです。私が主人と喧嘩しても、間に入ってくれました。
私は、あんなに嫌だったお母さんの心配性で過保護なところ、最近子育てをする上でどんどん似てきています。だからわかってくるようになりました。
お母さんがあの時、どういう思いだったのか。それがわかってくるようになってしまったのです。きっと私も自分の子がすっかり大人になってしまっても、ずっと心配し過保護にでい続けるんだろうと。
まだ恥ずかしくて、ちゃんと今までのことにお礼を言えなくてごめんね。
いつかありがとうってこの思いを伝えるからね。

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