- 07 息子・娘へのありがとう
- 2020.11.28
最愛の息子たちへ
息子たちへ
私には二人の息子がいます。
長男が産まれた時、私はたった一人の宝物にありったけの愛情を注ぎました。
動きも表情もとにかく可愛くて、毎日がとても幸せでした。
2年後に次男が産まれた時もそれはそれは幸せだったのですが、次男が1歳半で反抗期を迎える頃、私は不幸のどん底にいました。
次男は、朝起きた直後から夜寝る直前まで泣いているような子でした。
「ああ、ようやく寝た」と思っても、夜中に突然泣いて、再び寝付くまで私を叩いてくる事が毎日でした。
朝、保育所に子どもたちを預けて車に乗った瞬間は「ああ、ようやく一人になれた。」と胸を撫で下ろすのですが、夕方仕事を終えて保育所へお迎えに行くと、次男に「こないでー」と保育室のドアを閉ざされ、再び私と次男の戦いが始まるのでした。次男を引きづりながらなんとか車に乗せ、私は怒りのままに「なんでいつもいつもいつもいつもすぐに帰れないの!?他のお友だちだって、お母さんお迎えに来たらすぐに帰るでしょ!!」と怒鳴ります。泣き喚く次男。不安そうな表情でその様子を見ていた長男もついには「おかあさん、おこらないでー」と泣き出します。長男の涙を見て我に返った私も「なんてダメな母親だろう」と泣き出します。車の中は泣き声の嵐です。そして夜がくると、子どもたちの寝顔を見ながら「こんなお母さんでごめんね。」と涙ながらに謝る毎日でした。
今、長男は12歳。次男は10歳。
時々甘えてくることはあっても、泣いて私を困らせるような事は皆無です。
今思えばあの頃私は軽い鬱状態だったと思います。
毎日、子どもを責め、自分を責め、泣いて泣いて、苦しい毎日を過ごしていました。
自分の感情を抑えきれず、子どもたちに怒ったり泣いたりした姿を見せていたのに、
子ども達はそれでも私の事を嫌いになったりせず、「お母さんが一番大好き」と言ってくれます。なんて幸せなんだろう、と思います。
世間的には私が子どもたちを育てたということになるのだと思いますが、私の中では完全に逆です。二人の息子たちが私を母として、一人の人間として育ててくれたのです。
今、私はとっても幸せです。
子どもを産む前よりもずっとずっと自分の事を好きになれているし、自由に生きられるようになりました。
何より何があっても「大好き」と想ってくれる人がいる。
こんな心強いことがあるでしょうか。
息子たちへ
だめだめなお母さんだった私の側にずっといてくれて、ありがとう。
「大好き」って言ってくれて、ありがとう。
私のもとに産まれてきてくれて、ありがとう。
これからも、よろしくね!
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