息子の夢

高校生になった息子へ

親の勝手な都合で離婚して、ひとり親にさせてしまいました。小学生だったあなたはなぜか反抗もせず、わがままも言わず黙ってついてきてくれたよね。多分これからどうなるのか不安でいっぱいだったんだと思います。

「もう大きいんだから頑張って」と毎日留守番をして寂しかったね。その頃を思い出すと本当に申し訳なかったと涙が溢れます。

「ありがとう」よりも「ごめんなさい」の気持ちばかりです。

欲しいものもなかなか買ってあげられず、旅行にも行けず、友達が着ている高級スポーツブランドの服なんて着せてあげられなかったね。本当に我慢ばかりさせてごめんなさい。

昨日、あなたから将来進む道を聞きました。驚きました。お父さんと同じ道でした。とても勉強しなければならないし、先も長い苦労の道でした。

お父さんは絶対喜ぶと思う。苦労を承知で同じ道を志してくれたあなたを誇りに思うと思う。そして、息子とのつながりを静かに感じてくれると思う。

お父さんもお母さんもあなたの夢を全力で応援したいです。そしてくじけたときには暖かく見守ってあげたいです。

素敵な夢を語ってくれて、共有させてくれて、本当にありがとう。

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