両親へ

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両親へ

自分も中高年となりました。家庭も持ち、子供もおります。子供を授かった時にあらためて両親への感謝の思い、感情が溢れ出たことを覚えております。時は過ぎて、老いた父が病に倒れました。それをきっかけに父の病院などの対応を始め、父の入院で実質的に一人暮らし状態となった母。週末の実家通いを通して、さまざまな幼き幼少のころからの記憶、思い出が自分の心の中で甦えってまいりました。また、おそらく大人になってから母とここまでいろいろな話をしたことはなかったような気がしています。いま思えば、自分の生活に精一杯で、これまで親孝行などしてこなかったことが悔やまれます。
老いた父の背中は、幼少の頃の記憶では大きくて力強い背中でしたが、いまは小さくて、弱々しい背中です。これだけでも、様々な感情が湧き上がってきます。父とは、男同士ということなのか、距離がありました。それは今でも変わりません。特段仲が悪いわけでも、怨念や遺恨があるわけではありません。今回の病気はいろいろなものを自分に突きつけてくれています。新型コロナウイルスで病院は面会はできませんので、入退院や病院に呼ばれた時などしか会えませんが、それでも父とも大人になってから、これだけ接したこともなかったような気がします。
あらためて、自分がいま存在しているのは両親のおかげだと当たり前の事を再認識さています。あらためてありがとうを言いたい、伝えたいと思います。

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