自分が一番つらいと思って居た頃。

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全く知らない私を救ってくれた人

私が22歳の頃、出会ったKさんです。
息子が0歳で腸の手術をすることになり入院をしていた時の事でした。

当時の私は、【てんかん】という病気をもっていたので、
睡眠不足やストレスが溜まると、次の日発作が起こって倒れてしまう…
病院から薬はもらってましたが、先生も「しっかり寝てね」と無理難題。
もちろん、毎日の夜泣きやミルク、おむつ替えで充分に睡眠はとれず、
次の日仕事もあって、気持ちに余裕はありませんでした。

そんな怒涛の日々の中、入院となってしまい
手術前の息子は数日間絶食、、点滴のみです。
そしてベビーベッドのような小さい柵のついた硬いベッドで寝かされる毎日…
仕事どうしよう…と焦る気持ちもあったり、22歳の私一人では色々とどうしたら
いいのかわからない…という状態でした。

無事に手術は終わり2週間ほどの入院となりましたが
息子は、消化器外科に入院だったので、失礼ですがおじいちゃんおばあちゃん
ばかりでした。
個室でしたがたまに、夜泣きがうるさいと嫌みを言われる事もありました。

入院5日目位の時、私の疲れがマックスだったとき
部屋に知らないおばあちゃんがやってきました。
その人は毎日遠くから私と子供を見守ってたらしいです。
その日は軽く私の肩をポンと叩く程度で息子にニコっとして帰りましたが
それから退院まで毎日、部屋を訪ねてきて、お菓子を持ってきたり
フルーツをくれたり、一緒に売店いかない?と言って息子にアンパンマンの
ぬいぐるみを買ってくれたり、とても気にかけてくれました。

その人はどんな病気だったのか、いつ退院できるのか孫はいるのか
その時の私はその人に質問するよりも、質問されて答える…
その程度しかできなかったのだけど、私はとても救われて
今は30代になりましたが今もたまに思い出す人です。

子供を育てていると、こうして全然知らない誰かに助けられたり
育てられたりするなと実感することがあります。
その中でも一生忘れない人です。
今どこで何をしてるか元気にしてるかわかりませんが
ほんとうに、ありがとうございました。

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