いつもありがとう。

親友へ

あなたと出会って１０年以上が経ちます。出会いは小学生の時でしたね。今までお互いの存在すら知らなかったのに、いつの間にか友達になっていました。あの時の友達が成立する感覚って、大人になった今でも言葉に表せられないし、そういった経験をする機会ってほんとうにごくわずかになっているのじゃないかと思います。その不思議な経験を今でも思い出して実感することができるのは、あなたのおかげです。あなたとは、小学校から高校まで一緒でした。卒業後、私が地元を離れてからも、あなたは私が帰省するたびに時間を作っては、車であちこちと色んな場所に連れて行ってくれました。「今度の休みに帰るよ。」その連絡を入れると、いつも喜んでくれて、私はなかなか素直に気持ちを伝えられないから、照れながらも本当に嬉しかったです。いつだったか忘れてしまったけど、一時期連絡をとる機会がいっきに減った時期がありました。特に理由があったわけではないけど、その時は「お互い大人になったんだろうなあ。」と他人事のように考えていました。それでも時々あなたから連絡が来ると、「何かあったのかな？」と心配になる反面、それが相談事や嬉しい報告ならば、それを私に連絡してくれることが何よりもありがたかったです。今は、私がもっと遠い場所に行ってしまい、一年に一度会えるかぐらいになりました。相変わらず連絡もたまにしかとらないけど、ひとたび話し出すと今までのあいた時間を感じさせません。それは、あなたの優しさや明るさがあるからだと思います。今思えば、私はあなたに貰ってばかりです。何か恩返しがしたいです。口下手で不器用だと言い訳をさせてください。私はあなたのことをこれからも応援しているし、見守っているよ。いつもありがとう。これからもよろしくお願いします。

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