無償の愛

お母さんへ

お母さんへ

いつもありがとう。

私が生まれたのはちょうど３０年前。
生まれる前から、お医者さんから
生まれてくる赤ん坊には何か障害があるかもしれないと告げられたにも関わらず、
何の躊躇もなく、絶対産みたい！と固い決心で出産を決めていてくれたようですね。

まだ会う前から、お母さんからは深い愛情を頂いていた話を聞いては
大人になった今でもいつも変わらない愛情を感じるので、
（なんだかお母さんらしいな。）と自負を伴いますが、
思わずそう思ってしまいます。

そんなお母さんの愛情を日々感じては、幸せを感じています。

今は３０歳になり、家を出て独立してやっと最近落ち着いてきましたが、
ここに来るまでが決して楽ではない暮らしで、若いので色々と失敗しました。

大学を卒業し、両親の反対を押し切り
自分で決めた家に自分で決めた仕事に就いたとき、
思ったより一人暮らしの初期費用がかさみ、初任給をもらう前お金が底をつきてしましました。
最初は情けないで言えず、自分でどうにかしようと思ったのですが
食べるものを底をつきはじめたので、お米だけ送ってもらおうと思い
お母さんに「お米を送ってくれる？」と言い連絡したら
全てを察してくれて、
次の週末にお父さんと二人で、車にお米や野菜、お菓子まで詰めて
私のアパートに来てくれましたね。

あの時は本当に嬉しかったです。

やっと独立して、比較的余裕のある暮らしをしていますが
お母さんはいつも心配してくれているのか、
美味しいものを御馳走しようと思いレストランに行っても
お母さんがいつもお金を払おうとするので逆に少し困ります。

お母さん、これからもいつも元気でいて下さいね。
いつもありがとうございます。

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