- 11 彼氏・元カレへのありがとう
- 2020.01.12
私を本当に変えてくれたのはあなたでした
ひーくんへ
もうすぐで、ひーくんが世界からいなくなって3年になります。
私ね、本当に感謝してるんだ。
あなたに出会えたこと。
あなたの最後の女に私を選んでくれたこと。
今でも忘れられないんだ。
ひーくんとの思い出、全部大切にしてるんだよ?
私のこと、ちゃんと覚えていてくれてるかな?
初めて会ったのは横浜駅だったね。
とっても服のセンスが良くて、身長も高くて、シュッとしてて。絶対モテるじゃんって一目でわかった。
私はというと…ショートにぱっつん前髪。
リュック背負って、完全ぽっちゃり体型。
それ見てひーくんが言った一言。
今でも一言一句覚えてる。
「お前トイレの小窓のカーテンみたいな服着てんなw」
「隣歩きたくねーんだけどw」
ピンクの花柄のブラウスにレースのカーディガン。下はミント色のプリーツスカート。
精一杯の自分なりのおしゃれは惨敗したんだ。
なぜそんな中で、私を彼女にしてくれたのかは今でもわからない。
でも、ひーくんは私を見捨てることなく変えてくれたね。
・髪型を変えること
・服装を変えること
・化粧のしかたを覚えること
・ネイルをすること
・カラコンをすること
全部ひーくんから教えてもらった。
…だから今の私があるんだよ。
本当に影響されちゃった。
今も忘れない、2017年1月25日。
この日に、突然私の顔をジーっと見ながら、
「お前、よくなったな」
って、頭をポンポン撫でられた。
認めてくれた気がして、とても嬉しかったんだよ。
「来月、君の名は。を一緒に観に行こ。今後の話もしなきゃな」
…やっと彼女らしくなれた気がして嬉しかった。
でも、そんな喜びも一瞬だったね。
2017年1月31日。
普段自分から連絡してこないひーくんから突然LINEがきて驚いたよ。
「もし俺が死んだら」って内容で。
すぐに気付いて、電話をかけたよね。
死んだらとか、何言ってるの!?って散々言ったけど、苦しそうに「約束して?」って言われてさ。渋々約束したら安心した声で「よかった」って言われた、その声を今でも思い出せるよ。
それから4日後に、あなたが死んでしまったことを知らされた時には、言葉が出てこなかったよ。
たくさん泣いた。
もうどうしたらいいかわからないぐらい泣いた。
今の私をあなたはどう思ってるのかな。
髪はロングで、ほとんどスカートしかはかない。
華やかな化粧をして、派手なカラコンを入れる。
鞄も手提げにして、キラキラのネイルが施された指先で持って。
高いヒールも最初は靴擦れしまくって苦手だったけど、今はそれを履いて歩き回ってるんだよ。信じられる?
ひーくんに出会えたから私は変われたんだよ。私を変えてくれた、唯一無二の存在。
あなたの好みに少しでも近づきたいって思って、人生で初めて変われたの。
まだまだあなたに教えてほしいこといっぱいあったんだよ?
どんな服が似合うとか、自分じゃわからないからさ。
それなのに突然いなくなっちゃうんだもん。
迷子になっちゃうじゃん。
私を変えてくれて、本当にありがとう。
でも、まだまだ変わるらね。
ひーくんの好みの女になって。
もっともっと魅力的になって。
ひーくんよりも素敵な男の人と最高の家庭築いて、嫉妬させるからね!
そっちに行った時、また会えるって信じてるから。
ひーくん、ありがとう。
これからも見守っていてね!
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