今の自分があるのは…

中学時代の恩師へ

先生へ

　中学時代、私は野球部に所属していました。
私の地元は田舎にある為、小学校と中学校は近所にありました。そのため、中学校に上がる際には、よく情報が耳に入っていました。
　私は、小学校から野球をしていたので、もちろん中学校でも野球をするつもりでしたが、中学校の監督は鬼監督だ。という話を聞いていたので、正直入部をするか迷っていました。野球以外にやりたい部活もなかったのでそのまま野球部に入部を果たしました。

　野球部の監督である先生は、噂以上の鬼監督で、プレーだけではなく、態度であったり、人間性の面でもかなり厳しい先生でした。私は、レギュラーとして試合に出してもらっていましたが、メンタル面でかなり弱かったため、試合中にミスをして落ち込んですぐ交代させられることもしばしばありました。決まってその時は後輩、保護者の前関係なく激怒されていました。もちろんその先生が大嫌いでした。

　その先生はメンタル面を強化するために、偉人の言葉であったり、困難に挑戦する人たちの映像などを見せてくれました。そこで勉強したことは、学校の授業では決して学ぶことのないことが多く、今でも糧となっています。

　現在、社会人になって思い返してみると、中学時代の恩師の下で学んだことは、かなり生きていると実感しています。挨拶をキチンとする。何事にも感謝をする。そんな当たり前の様な事だけど、それが出来ない人も世の中にはいます。　
　
　当時の私にはあまり刺さっていない言葉も多かったですが、大人になってみると、心からあの先生の下で、野球が出来て、学ぶことが出来て良かったと思えます。今の私があるのは先生のおかげです。本当にありがとうございました。

　今、どこの学校で教師をしているのかも分かりませんが、お元気で過ごしていることを願います。いつか、あの日のメンバーと共に先生とお酒でも飲めたらいいなと思っています。

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