育ててくれてありがとう

お父さんへ

22年間、何不自由なく育ててくれてありがとうございます。
私は今年大学を卒業し、晴れて社会人となることができました。
希望していた通り、英語を使って海外と携われる会社に就職が叶いました。
私が海外に興味を持ったのも、お父さんの海外赴任に私たちがついて行くことになり海外で生活した経験があったからです。
お父さんは新卒から還暦まで一つの会社を勤め上げました。
いつも帰りが遅く、家でもいつもパソコンに向かって仕事をしていましたね。
それでも、休みの日には私と姉に自転車の乗り方を教えてくれ、サイクリングに出かけ、庭でボール遊びをしてくれ、遊園地に連れて行ってくれたことを鮮明に覚えています。
海で私を背中に乗せながら竜宮城の亀のように泳いでくれた姿や、
外国のレストランで店員さんと言い合いながら「娘がお腹をすかせているんだ」と懸命に注文しようとする姿を覚えています。
私は何の不自由もなく大学へ進学し、学費やアパートの家賃を当たり前のように払ってもらっていました。
社会人になり、周りの友達が奨学金を返済する姿を見て、どれだけ自分が恵まれた環境にいたか気付かされました。
大学生の私を育てるのに年間250万はかかっていたことでしょう。
そんな大金を私に投資してくれてありがとう。
これからは私が稼ぎ頭としてお父さんにお小遣いをあげられるように頑張るから。
第二の人生は、お父さんは言われなくてもそうすると思うけど、好きに生きて謳歌してください。
お父さんの娘であることを誇りに思うし心の底から感謝しています。
大好きです。

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