つたえきれないほど

やっちへ

　ぼくは口数も少なく、面白いこともの一つの冗談も言えず、家の中では笑顔もなく、あなたを喜ばせることもなく、揚げ足を取り、やることを否定し、慰めるわけでもなく、勇気付けることもなく、風邪をひいても優しい言葉をかけるわけでもなく、しんどいと言っても労おうともせず、癒そうともせず、ご飯を作るのが遅いとか、洗濯は畳んでないとか、部屋の片づけができてないとか、掃除はできてないとか、Yシャツにアイロン掛けができてないとか、銀行に行けてないとか、買い物に行けてないとか、ごみ出しができてないとか、風呂が汚いとか、玄関が汚いとか、弁当ができてないとか、遅刻しそうなるといつもあなたの所為にしたり、いつまで夏布団・冬布団を出しているのか、寒い暑いとか、出かけるとき支度が遅いとか、時間が守れないとか、なんでもかんでもあなたの所為にしてしまっている。
　そんなわがままなぼくを、いつも優しく見守ってくれて、ひとりで何もできないぼくを支えてくれて、病気の時も心配してくれて看病してくて、外で辛いことがあった時もたくさん話を聴いてくれて、慰めてくれたり癒してくれたり、ぼくの出来ないことをいつも側にいてくれていっぱいいっぱいしてくれて、感謝の言葉をいくら言っても足りないよね。
　ありがとう。ほんと、ありがとう。

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