- 09 友人・同僚へのありがとう
- 2019.09.10
応援してくれてありがとう
ここね
友人へ
私は一人っ子で、両親からずっと「結婚するときはお婿さんをもらってね」と言われて育ってきました。
そんな私が社会人になって二年目の時、大学院生の男性と恋におちました。彼も一人っ子で、卒業後は故郷に戻る約束をご両親としていました。私の家とその男性の故郷は新幹線を使っても5時間ほどかかる距離でした。
私と彼は結婚を強く願いましたが双方の家族は猛反対でした。私は友人たちに相談しましたが、ほとんどの子は「ここまでこじれたら無理に結婚しても大変。まだ若いし地元で新しくいい人をみつけた方がいい」と言われました。
そんな中、たった一人だけ私の恋を応援してくれたのが友人のA子でした。私は何度もA子に励まされ、両親と話し合いを重ねました。最終的に両親は私の幸せのためだと言って結婚を許してくれました。そして私は彼の故郷へ嫁いだのです。
それから10年後、大きな台風が私の地元を襲いました。停電でスマホを持たない両親とは連絡がとれず、交通機関もまひしていました。するとA子から私の両親の無事を知らせる連絡がきたのです。
お礼を言うと「一人っ子だったあなたの結婚を応援した私には、あなたの両親への責任がある」と言うのです。A子は20歳の頃に心の底から結婚したい人がいたけれど、双方の両親の猛反対で叶わなかったそうです。その結果、A子は自分の両親を恨むようになり、恋愛だけでなく家族も失ってしまったと教えてくれたのでした。
私はA子のおかげで今の暮らしがあります。A子、つらい経験があったのに私を応援してくれたこと、本当にありがとう。
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