ありがとね

友達・家族へ

ありがとうの相手が選べませんでした。
みんなから与えてもらってばかりだからです。

自分で言うのもなんですが、まだまだ若いのに病気の診断が下ってから、私の人生は変わりました。良くも悪くも変わりました。

たくさんの難しい選択を自分でしていかなければならない状況で、苦しくて不安でたくさん泣きました。でも、やっぱり支えてくれる人はいます。と言いますか、支えてくれている人が見えてきます。

見えてきたのは心配して駆けつけてくれた家族、何かあったら話聞くよと言ってくれた友達、優しい不器用な恋人。ずっと側にいたのに、当たり前だと思っていた存在でした。

当たり前なんて思っちゃいけませんね。今回病気になって気付いたのは、人はあっけなく死んでしまうということです。健康だけが取り柄だった私が病気になるなんてというセリフが何回頭をよぎったことでしょう。そして、なんて聞いたことのあるセリフでしょう。

健康な人を脅したくはありません。注意しないと病気は突然やってきますよ、なんて言わないけれど、たくさんの当たり前の幸せに気付いて欲しいと思います。そして「ありがとう」と言って欲しいと願います。

私は前よりも「ありがとう」と伝えるようになりました。前使っていた「ありがとう」よりも最上級の「ありがとう」を一回一回伝えられるようになりました。優しい気持ちがたくさんの人に伝染するといいですね。

お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、大好きな友達、恋人、うちのわんこ。みんなにありがとう。

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