暖かく見守ってくれてありがとう。

育ててくれたおばちゃんへ

両親が仕事で忙しくて、誰も面倒を見てくれる人もなくて、ひとりぼっちで過ごしていた私を、ご近所に住んでいるというだけしか関係性がなかったおばちゃんが面倒を見てくれましたね。幼稚園から帰るといつもおばちゃんの家に行って、おやつを食べて、テレビを見ながら過ごしたっけ。

おばちゃんの白髪を抜くのは１本１円。なかなか大変だったけど、楽しかったよ。お買い物も一緒に連れて行ってくれて、実の母親とはできない経験をおばちゃんはさせてくれたね。

いつもニコニコ見守ってくれていた私を、おばちゃんが本気で怒ったのはたった１回だけ。私が、自転車で道路に飛び出して、車に轢かれそうになった時でしたね。

あの時のおばちゃんは怖くて怖くて、あの優しいおばちゃんが、こんな顔するんだ…って、どうしていいか分からずに泣くことしかできなかったけど、子供をもった今はわかるよ。本気で、本気で心配してくれたんだよね。あれから、道路に飛び出すこともなくなったし、気をつけて周りを見るようになりました。叱ってくれてありがとう。

最近は、時々体の痛みを訴えて救急車で運ばれるおばちゃんが心配です。おばちゃんは、私の2番目のお母さんです。育ててくれたのはおばちゃん。おばちゃん、体にきをつけて、長生きしてよ。いつも微笑んでいてくれて、ありがとう。

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