「平成」という時代にありがとう

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平成へ、そしてあの頃の自分へ

「時代」という実態のないものですが、年号が変わる今、あらためて「平成」という時代に感謝したい気持ちになりました。

わたしは昭和生まれで社会人デビューは平成元年です。

昭和生まれは何かあると「昭和の人間だから」と言ってしまいますが、よくよく考えてみると、今の社会人としての自分があるのは「平成」をがむしゃらに働いてきたからだと最近思うようになりました。

社会人になりたての平成元年は、まだバブルがはじける直前の好景気でした。
いい時代だったかもしれませんが、実際働いていたときは毎日毎日残業で帰宅は遅く、朝早くから夜遅くまで仕事をし、平日は太陽の光をほぼ浴びない日々ばかりでした。

まだ入社したばかりだったのに、既に仕事を辞めたい気持ちでいっぱいでした。
そんな時はいつも同期と愚痴を言い合い、励まし合っていました。
そうこうして3年が経った時、バブルがはじけてしまい、あんなに大量にあった仕事が減っていき、忙しかった日々がウソのように毎日定時で残業が禁止となりました。
あの頃の振り幅は凄かったです。

時代の波に翻弄され、忙しい時の働き方、余裕が出来た時の働き方、仕事以外のこと、色々なことを学びました。
そんな風に仕事をしていき、ついに役職までいただくようになり、きっと昭和の時代ではあまり考えられなかった女性の出世というものも、平成だったから社会的に受け入れてもらえたのだと思います。

平成元年に社会に出て、平成の荒波と共にずっと働いてきたという自負があるから、いい年齢をした女性でも胸をはって今でも仕事が出来ています。

今の私があるのは「平成」という時代と、バブルを乗り切った過去の自分のお陰です。

ありがとう「平成」
ありがとう「自分」

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