苦労の絶えない人生でしたでしょう

母へ

女手一つで兄弟3人を育ててくれてありがとう。

長女の私は落ち着きがなく、怪我をしたと電話があれば大抵私だったとききました。
長男の弟は頑固で、食わず嫌いが激しく、食事を用意するにも苦労したといっていましたね。
次女の妹はとにかく自由人で、深夜出て行ったきり翌日夕方まで帰ってこなかったこともありさぞかし心配したでしょう。

恥ずかしながら子供を持ち、日々苦労を重ねるたび母へ辛い思いをさせたなぁと後悔をします。

母はそんな私の言葉を、苦労してこそ母親なんだから気にしなくていいのよと言ってくれますが
同じ親になったいまだからこそ、謝らなければならないという気持ちをどうぞ受け止めてくださいというのはワガママでしょうか。
感謝の気持ちを伝えようとすることは迷惑ではないと感じております。

将来自分の子供たちが大人になったとき、私は母のように「いいのよ」と言える自信がありませんが、私が母に想うように「母の子供で良かった」と思ってもらえる親になれたら幸せだろうとおもいます。
そう思えるようになったのは、母が私を幸せに育ててくれたからなんですよ。

母はよくもっとこうしてあげれはよかった、ああしてあげればよかったと言いますが、それをしなくても私は充分に幸せです。
辛かったことも寂しかったことも勿論ありますが、それも含めて今の私を作り上げてくれています。

ここまで私を育ててくれてありがとう。これからも感謝し続けます。

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