平成は青春

平成時代

平成が終わると決まってから、振り返る時間が幾度かありました。
昭和に生まれたけれど、幼い学生時代も若者だった20代も全部、平成の中にあって、ずっと変わらず色鮮やかなまま胸のなかにあります。

家の電話も、携帯電話も、ゲーム機も、遊び方も、音楽も、街並みも、全部全部、平成の時代のなかで変化してゆく様を身をもって味わってきました。ポケベルの文字数が増えたことに驚いたり、「コンビニエンスストア」が、人生の途中で突然現れては、瞬く間に広がって定着していった時のあの感覚を今でも覚えています。

携帯電話の進化は今ではもう追いつけていませんが、昔はカメラの機能にも感動したことを覚えています。90年代のあの常に音楽に溢れていた街の景色も忘れられません。

本当にたくさんのことにドキドキしました。ワクワクもしました。自分自身が一番成長してゆく時期の中にいたことも、とても大きいと思います。真新しい時代は長く続いて次から次へと新鮮な景色を見せてくれました。

振り返っていると、何だか大切な人とお別れをする時のような気持になりました。私が青春時代と呼べる時間の中には、平成の時代からもらった数えきれないくらいたくさんの色濃い思い出が詰まっているんだなぁと、あらためて感じることができました。

本当に、平成の時代を生きることが出来て良かったと思いました。青春時代が平成の中にあったことに喜びさえ感じます。

ドキドキやワクワクをありがとう。たぶん恋をしていたと思います。だからきっと、この先の人生の中でも、何度も思い出しては同じような想いを抱くんだと思います。

平成の時代に、心からありがとうを伝えたいです。

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