自転車の楽しさを教えてくれてありがとう

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優しい娘の友達へ

娘は私に似てとても慎重な性格。初めてのことに対しては特にそうです。
慎重を通り越して臆病になってしまいます。

娘が小学1年生になった年、初めて自転車を購入することにしました。
一緒に自転車のカタログを見て、娘が気に入った白とピンクの女の子らしいデザインのものに決めました。

自転車が届くと、娘はとても喜んで早速乗りたいと言い出しました。
最初はピカピカのマイ自転車に乗れることが嬉しくて練習を頑張っていたのですが、一度転んだとたん心が折れてそれ以上練習しようとしなくなってしまいました。

後日、再び練習に誘ったのですが、前回の練習がよほど嫌だったのか全く練習しようとせず、そのまま冬までに乗れるようになりませんでした。

翌年、私はまた自転車の練習に誘ってみました。
すると、思いのほか「やる!」といい返事が返ってきたので期待しました。
しかし、いざ乗ってみると去年の痛みを思い出したのかやはりすぐに怖がってしまい、この年も結局一人で乗れるようにはなりませんでした。

そして、3年生。内心焦っていました。
しかし、今年こそはと娘と二人覚悟を決め、毎日行き慣れている学校の敷地を練習場所にして取り組んでみることにしました。

最初はいつも通り親が支えましたが、意外に安定していたので早々にこっそり手を放しました。
すると、2回転ほど一人でペダルを漕ぐことに成功しました。
娘は大喜びして「自転車って楽しい!」と言ってくれました。

その翌日、娘が自転車で友達と出かけたいと言い出し、心配でしたが了承しました。
すると、その友達がいい練習相手になってくれました。
慎重で臆病な娘ですが、負けず嫌いな一面もあり、自転車の上手い友達に刺激されてその日のうちに普通に乗れるようになったのです。

その時は本当に娘の友達に感謝しました。
自分の方がスイスイ先に行けるのに、娘のペースに合わせて見守ってくれたおかげで上達したのです。

その後、娘は放課後にその友達と毎日自転車に乗って遊びに行っています。
優しくて、時にはお姉さんのようにしっかりしたその子にありがとうを言いたいです。

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