いつまでもお父さんの娘

お父さんへ

　私がお母さんのお腹から出てきたとき、ビックリしたでしょう。だって私が女の子だったから。男の子って信じてたんだよね、お父さん。ごめんね。でも、今日まで大事に大事に育ててくれてありがとう。

　お父さんと仲良くなったのは、実は大学生になってからだね。それまでも仲が悪かったわけではなかったけど、なぜか全然話さなかったお父さんと私。でもね、私にとってお父さんは自慢のお父さんだったよ。それは今でも変わりません。

　部活の大会には必ず応援しに来てくれたね。試合後にダメ出しもたくさんされたけど、ここという時、踏ん張らばなきゃいけない時の「がんばれ、負けるな！」の言葉に何度も何度も助けられました。まあ、後で怒られるのが怖かったから頑張ったっていうのも実はあるけどね…。これは内緒。

　お父さんはとにかく無敵でした。家族のまさに大黒柱です！誰もお父さんにはさからえません。そんな偉大なお父さん。でも実は大学も行ってなくて、頭がそんな良くないの。なのに、社会を生き抜く力は抜群！なにか大きなことを成し遂げて社長になったり、お金をたくさん稼いでるわけではないのにね。勉強はお母さん。でも礼儀とかたくさん教えてくれたのはお父さんだったね。

　私は、去年結婚しました。今でも実家が大好きな好きな私は、毎日のように仕事帰りに寄っています。寄るといつも私の大好きなチョコレートを用意しといてくれます。少ないお小遣いなのに、私のためにありがとう。お父さん知ってる？お母さんがいつも、「もうお父さん、〇○が来るの嬉しくてこんなに買ってきた。」って言ってるの。

　お父さん、こんなにも愛情いっぱいに育ててくれてありがとう。結婚して苗字は変わったけど、私はいつまでもお父さんの娘だよ。

　甘えてばかりの娘より

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