お蔭で息子の進路が軌道修正できました

甥へ

ずっと成績優秀だった息子。
これから高校受験というときになって、「高校へは行きたくない」と言い出しました。
深く付き合っている友人もなく、中学校生活は仕方なく他に倣っているだけ。
だったら、自分の好きなことをして過ごしたいというのです。

息子の性格を考慮し、言っている事にも一理あるのですが、やはり親としては高校くらいまでは人並みに通った方がいいのではないかと思わずにはいられませんでした。
そこで、社会人になるまでに、「やりたくないことをやり遂げる経験」をしておいたほうがいいこと、高校は受験の末の進路だから中学校時代よりも気の合う仲間を作りやすいこと、またそういう子と知り合い切磋琢磨して欲しいと思っていること。
親としての願望を伝えました。

また、身の回りのことや時間に対してルーズな一面が見受けられるので、あまりにも自由な生活を送った後にどんな人間になってしまうのか不安であることも。
本音を言えば、突飛なことを言い始めた息子に対して「そんなことは許せません」と言い放ちたかったです。
人並みであることは大切だと考えていますから。
親の保護下にあるのだから、言うことを聞きなさいと。
ただ、頑なになって対話さえ放棄されるのは一番困るので、言葉を選びつつ「どう話せばいいのか」と頭の中で考えながら、話し合いを持ち続けました。

そんなとき、甥が遊びに来てくれたのです。
息子よりも3歳年上なので、既に高校生。
物心ついたときからの仲良しなので、息子に「相談してみたら」と伝えたところ、2人で話し始めました。
大人が近くにいると話し辛いこともあるだろうと考え、私は席を外すことに。
それ以来、甥が度々来てくれるようになったのです。

結果、息子は公立高校へ入学しました。
どんな話し合いとアドバイスによって息子の心が動いたのかわかりませんが、親としては結果オーライです。
甥には、さらりと「ありがとね」と伝えましたが、言葉にできないほどに大きく感謝しています。
以来、遊びに来てくれた時は甥の大好きな焼肉でおもてなししています。
これからも、良き関係を築いてくれたら嬉しいです。

お気に入りに入れる