優しい笑顔で、フォローしてくれて

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青木先輩へ

あれは、中学校2年の朝の事です。毎週月曜日の朝は全校集会があり、校長先生の話で最後締めくくられます。

その日は、朝から、お腹の調子が悪く、ゴロゴロしていました。冬の体育館で、最初は立っていたのですが、校長先生が、貧血を心配したのか、座るように全校生徒に声をかけました。冬の体育館の床は、冷え切っていて、私も座る事に。。。

その時、お腹が差し込むように痛くなり、ガスが出そうになりました。それをこらえるのに必死でした。校長先生が、何を話しているかなんて、何も聞こえて来ません。ただ、、今の時間が、早く過ぎて行く事だけを祈っていました。

腰を降ろしたその時、BOOと、とうとう出てしまいました。前にすわっていた、後輩の、近所の男の子が2人、私の方を向いて「今オナラ出た」と冷やかしています。

その時、後ろに座っていた、青木先輩が、満面の笑みで、「体育館シューズが、こすれてなったんやでな」とその場を納めてくれました。オナラの音でしかなかったけれど、その後、また、何もなかったかのように、校長先生の話を聞きました。一刻も早くそのばから立ち去りたい気持ちでいっぱいでした。

その先輩とは、仲良かった訳でもなくて、知り合いと言う訳でもなくて、その後、そのはなしに触れる事もなく、私のきおくの一コマとして、鮮明にその場面だけ覚えています。

青木先輩、あの時、フォローしてくれて、ありがとうございました。

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