子供という立場から親の立場になってから

お母さんへ

私は20歳で長女を出産し、今現在3人の子供の母親になりました。一言で言うと毎日嵐のようで、子供を1人の人間に育てていく事の大変さを日々痛感してます。

子育てをする上で悩んでることが沢山あります。言葉や行動も成長するのにつれ、成長には欠かせない幼少期の反抗期や、金銭的なやりくり。保護者との繋がりなど。あげたらキリがないです。

私のお母さんはシングルマザーで私と妹2人を育ててくれました。私には主人が居るのに毎日が戦争のようで大変だとボヤいていますが、お母さんは金銭的にも精神的にも、私よりもっともっと大変だったんだな。と今になってわかるようになりました。

若い時私は悪いことばかりしてきました。その度お母さんは学校に呼ばれました。今思えばシングルで自分しか働き手がいない中で仕事を抜けるなんて信じられないです。

そんな私にも唯一の特技があり特待生で高校に進めました。専門学校にも入れてもらいました。妹も大学まで出してもらい、今では小学校の先生になって部活の顧問にもなっています。

振り返るとお母さんは仕事を3つほど掛け持ちしていました。新聞配達、夜間の銭湯の風呂掃除、日勤の営業販売の仕事。今の私にはそんなに出来ません。それでもたまにある土日の休みは高速道路にバンバン乗って色んな場所に連れて行ってくれました。なんで大会見に来てくれないの？新しいペンが欲しいっていっぱい我儘言いました。

今自分が母親の立場になり、長女の卒園、入学式の時期になり、お金のやりくりの大変さに毎日悩まされています。恥ずかしくて直接は言えませんが、ほんとにありがとう。こんなにお金が無くなり心労がたまる日々を笑って楽しく過ごさせてもらったこと。本当に感謝しています。

長女が産まれる時は遠方にいるのに新幹線で飛んできて喜んでくれました。何か大変なことがあると、高速道路を乗り継ぎ、車でむかえにきてくれました。子供が会いたいと言うと遠方で会えないのもあるからと、何時間もテレビ電話をしてくれます。初産後、初めて子供が高熱を出した時、テンパった私を落ち着かせてくれました。

年に1回しか行けない実家に子供部屋ができました。自分が母親だった頃、構ってあげられなくて寂しい思いをさせたとおばあちゃんになった今私の子供にいっぱい構ってくれます。

今思うと、寂しい気持ちもあったけど、色々な感情が育ち、やりたいことをさせてもらえて部活の成績にも繋がり今の私があると思っています。いっぱいのプレゼントをしてもらってきました。本当にありがとう。まだお母さんは40代だから。これからもまだまだ一緒によろしくお願いします。

お気に入りに入れる