ごめんね、ありがとう。

お母さんへ

昨年結婚し妊娠中です。
学校を卒業し就職した私は、思いもよらない病気になりました。
ウツ病です。

「まさか、私が…？」
首都圏で一人暮らしをしていて、仕事もそれなりに頑張ってさぁこれからもっとやっていって親孝行するぞ！思っていた矢先に、朝、急に身体が動かなくなったのです。

ベッドから起き上がれない…仕事行きたくない…っていうか行けない。
なにかの糸がプツンときれた瞬間だったように思います。

すぐに病院にいきました。
なんとなく自分でも心身のバランスが崩れていたのがわかっていたので、心療内科です。
その日から、休職に入りました。
実家の親元でゆっくり休もうということになり、実家に一時戻りました。
毎日死にたいとどん底でした。

ずっとそばにいてくれ、経済的にも援助してくれたのは母です。
申し訳ない。と毎日思っていて謝っていました。
これが一生続くのか…と絶望的な気持ちになっていましたが、本当に少しずつ、３歩進んで２歩下がったり、１歩進んで２歩下がってみたりという期間を繰り返し、この時間が充電期間だと思えるぐらいになっていきました。

毎日、母と過ごす時間が久しぶりで、その時間が大切にも思えるようになりました。
私にとってこの時間は必要な時間だったんだ。
この病気とはこれから上手に付き合っていかなくてはいけない。
これから上手に生きていくためのきっかけだったんだ。
と、想えるようになったのは、母のおかげです。

莫大なお金も費やしてくれました。
結局、休職していた仕事も辞め、療養に専念し少しずつ社会復帰していきました。
ここまでくるのにかかった時間はやく６年～７年間。
ご縁があって、結婚もできコドモも授かるころができました。

またこれで、親孝行できるかなと思うと嬉しいです。
でもここまで復活できたのは、お母さんのおかげです。
本当にありがとう。

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