「私」をいつも受け入れてくれて、ありがとう!

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おおらかな母へ

短大を卒業し就職もして、友人と遊んでいたある日。高校の同級生だったその友人が「一緒にいるのが恥ずかしい」と言いました。当時の私は、日常的に、頭に手ぬぐいをまいていました。一緒に遊ぶ彼女は、その姿の私と並ぶことが恥ずかしかったようでした。

私が手ぬぐいをかぶり始めたのは、短大に通っていた時分。中学時代の思春期のストレスで髪の毛を抜いてしまう癖が付き、抜きやすい部分が薄くなり、これはいけない…と思ったのが理由のひとつ。もうひとつの理由は、ひどい天然パーマで、子どもの頃からからかわれ、劣等感もあったためです。髪の毛を抜かないため、そして、天然パーマを隠すために手ぬぐいをまいていたわけです。

短大の友人達や先生方は、それをひとつの個性として、TPOでの使い分けはあるにしろ、受け入れてくれました。当たり前の様に手ぬぐいを頭にまいていた私にとって、友人の一言は、衝撃でした。恥ずかしい?ずっとそう思っていたの?手ぬぐいをまいている女は、変ってこと?

私は、一緒に買い物に出かけた時、その疑問を母にぶつけました。「ねぇ、私と一緒にいるの、恥ずかしい?」母は「どうして?」と聞き返しました。「私が手ぬぐいをまいているから。恥ずかしいと思ったりする?」私は再度聞きました。「そんなもんだと思っているから、恥ずかしくないよ」母は、ごくごく普通にそう応えました。私はその答えに、心底ホッとしました。

それから、女である私が坊主頭にした時も、小さな田舎町では噂になる様な金髪にした時も、母は一度も「それをやめなさい」とは言ったことがありません。いつも、ありのままを受け入れてくれることに、いつもありがとう!と、思っています。

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