生きてる時に言えなかったありがとう

お父さんへ

あれからもう、10年経つのですね。早いものですね。
あの時は、家の中が地獄で、お父さんの事、消えてほしいと思っていました。
でも、癌が分かり、あっという間に逝った時、せいせいしたと思っていましたが、
やっぱり、悲しくて悲しくて辛いです。

思えば、お父さんは、いつも私の事心配してくれていましたね。
学校が遠いからと朝早いのに、車で送ってくれたり、
毎朝カッターシャツにアイロンかけてくれたり、
また、一言もしゃべらないのに、お昼ご飯を作って、呼びにきてくれたり。

それから、亡くなったあとに、知り合いの人から「お父さんこんな人やったんよ」と意外な一面を聞くと、なんでもっと、話しておかなかったんやろと公開しています。

なんで、あの時はあんなに嫌いやったんやろうな。なんで、あの時、もっと優しくしなかったんやろな。あの時、もっと、できたことあったんやろな。色々後悔はありますが、伝えられなかったこと、伝えたいと思います。

お父さん、本当にありがとう。
やっぱり、なんだかんだいっても、私のお父さんでいてくれてありがとう。
すっごい楽しい日々でした。

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