支払い金額以上に誠意をみせてもらいました

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税理士さんへ

「いまどき、会社は安く立ち上げられる」
こんな情報を耳にして、「私も社長になろうかなあ」と思ったのが始まりです。

ただし、実際は素人が簡単に手続きできるものではありません。
専門家にお金を払って頼めば、手っ取り早く立ち上げられるというのが正解でした。

まあ、そこは簡単な方がいいので、会社設立の専門業者に依頼し、パパッと済みました。
世の中、お金さえあれば大抵のことは実現できるということが改めて解りました。

そして、資質はさておき、とりあえず肩書きだけは代表の座を射止めることができました。
ただ、1年後には経費などの整理を終えて決算という節目を迎える必要があることだけが心配。

そこで、会社設立の専門業者に依頼して、税理士先生を紹介してもらいました。
自分の希望に合わせた会計処理を行ってくれる税理士さんとマッチングしてもらうのです。

私が紹介してもらった税理士先生は、狭いマンションの一室で商いをしています。
ものすごく朴訥な方で、事務員の女性と二人三脚で私を支えてくれました。

単純に言えば、私はお金を払う立場であり、税理士先生にしてみれば顧客です。
でも、経費処理は溜めてしまうと大変だと淡々と私に諭すのです。

あまり愛想のいい税理士先生ではありません。
ときには叱られたことも。

ただ、対応をお願いするといつでも速やかに対処してくれました。
初めての決算を迎えた時にも懇切丁寧に指導してくれたものです。
この先生に会えて良かったなあとしみじみ思いました。

ビシビシやられてしまうと、きっと全てが面倒になり放り出してしまいそうな私。
上手くマッチングしてもらったものだと感心し、感謝しました。
しかしながら、経営が思わしくなく、会社を畳むことにしました。

な、なんと、会社って立ち上げるときにもお金がかかりますが、畳むときもただではないんです。
それについても業務外であるにもかかわらず、税理士先生に色々教えてもらいました。

専門家とは存在自体に意味があるものなんですね。
そして、税理士先生には本当にお世話になりました。
今後のこともたくさんアドバイスをしてもらったことも忘れません。

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