一緒に遊んでくれてありがとう

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小学校時代の上級生へ

小学生の頃、町内に住む3つ年上のお姉さんによく遊んでもらっていました。
町内とはいえ広いので、遊ぶ場所は主に学校の校庭でした。

当時の私にとって、そのお姉さんは憧れの存在でした。
今考えるとかなり危ない遊び方だなーと思うのですが、お姉さんはうんていの上を登って綱渡りのように歩く危険な遊びをしていました。
私は器用に歩くお姉さんがうらやましくて仕方がなかったのですが、「おいでよ」と声をかけられてもビビってしまい登れませんでした。

ジャングルジムとか登り棒をスイスイと登ったり、運動神経抜群のお姉さんは当時の私のヒーローでした。

そんなある日、放課後いつものように走り回っていたら、アスファルトの上で結構派手に転んでしまいました。
30年経った今でも傷跡が残ってるくらい結構深い傷で、流血してしまいました。
私は痛くて仕方がなくて泣きわめいていて、お姉さんが保健室の先生を呼んでくれて傷の処置をしてくれました。

その後お姉さんは心配だったのか、学校から片道30分かかる私の家まで歩いて送ってくれました。
かなり痛くて凹んでいたのですが、お姉さんが一緒にいてくれて心強かったです。

お姉さんが居る日常が当たり前だと思っていたのですが、お姉さんはある日突然引っ越ししてしまいました。
両親に話を聞いたら、お姉さんの両親が離婚されたそうです。
お礼も何も言えずにお別れしてしまって後悔しています。

優しくて、運動神経抜群でかっこよくて、私はお姉さんが大好きでした。
一緒に遊んでくれてありがとう。

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