素敵なホームステイをありがとう

ホストマザーへ

あなたと一緒に暮らした期間はわずか半年程度でしたが、私は今でもあの時のことを鮮明に思い出すことができます。

あなたは私を子どもではなく成熟したひとりの女性だと言って、常に対等に接してくれました。若かった私の言動には目に余るものがあったのではないかと、今になると思うのですがいつでも私に愛情を持って真摯に向き合ってくれたこと、とても感謝しています。

週末に引きこもって課題を必死にやっていると、夕方にはお手製のカクテルやワインを出してリラックスさせてくれたこと。せっかくこの街に住むんだからと言って車で小旅行に連れて行ってくれたこと。家族の歴史を良い部分も悪い部分も含めて語ってくれたこと。どんなことを感じ、考え、人生に何を求めて生きているのかを話してくれたこと。

子育てや病気にどうやって乗り越えてきたのか、今現在は何に悩んで苦しいのか、とにかく何でも私に話してコミュニケーションを図ってくれました。無理してパンばかり食べなくてよいと、いつもお米も常備してくれました。私に生きていくことの喜びや苦しみを自分の経験を例にたくさん教えてくれました。

わずか半年の間に、あれだけたくさんの貴重なお話を聞かせてもらえて、あなたはどう思う？と私にもものを考える機会を与えてもらえて、私はとても幸せでした。大学でなかなか友人もできず孤独だった私に手を差し伸べてくれてありがとうございました。

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