帽子を探してくれてありがとう

店員さんへ

仕事をしているので、子供の学校のことをよく把握していないことがありました。その時もそうだったんですね。それが翌日に遠足があり、帽子がいるとのこと。そのことを知ったのは、夜の９時だったのです。

その夜に帽子がどこにあるのだろうと心配になりました。その心配は、私の顔を見て子供も一緒なんですね。

その時、まずはショッピングセンターに行ってみようと思ったのです。私が行こうとしたショッピングセンターは、夜の10時まで営業をしているのです。そこだったらあるだろうと。

そして急いで、その場所まで行ったのですがそれが10分前でした。もう終了時間です。そのため、エレベーターも止まっていました。そのことは悲しい気持ちになり、半ば諦めていたのです。

しかし帽子をどうしても欲しい、そう思って近くにいる店員さんにそのことを話しました。するとその店員さんが、猛ダッシュでその場所まで私を連れて行ってくれました。しかもエレベーターを作動させてくれたのです。

あの時は、本当にありがとうございました。翌日は無事遠足に帽子をかぶっていくことができました。そのことは、もう10年も前のことですがしっかり覚えています。

一緒に必死になってくれてありがとう、その気持ちは忘れることはありません。

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