憎いけど

憎き母へ

母へ
あなたは今どこにいますか？なんの仕事をしていますか？元気に過ごしてますか？
僕が小学1年のとき 僕の誕生日の日にあなたは家を出ていきました。もう二度と戻ってくることはありませんでした。あれからもう10年が経ちました。私は高校を卒業します。母と父は話し合って離婚をしたそうです。そのときあなたは、三人兄弟のうち一番下の妹だけを連れていこうとしましたね。しかし、父はそれを許さず「慰謝料も養育費も要らない。3人俺が育てる」と言ったそうです。それからというもの、私たち家族の生活は大変苦しくなりました。祖父が他界し、祖母の年金と父の稼ぎだけでの生活です。学校は田舎で、父と母の離婚はすぐに広がり、肩身が狭い生活でした。祖母が病気にかかり入退院を繰り返すようになりました。さらに生活が苦しくなりました。今ではだいぶ落ち着き、生活がある程度できふようになりました。 あなたのせいで、私たち家族は大変な目にあってきたのです。しかし、あなたと再会することがあるのなら、まず言いたい「ありがとう」と。
なぜなら、あなたのおかげでたくさんの人へ感謝することを学べたから。近所の人達は、祖母が入院すると毎日のようにご飯を持ってきてくれたり、野菜をくれたり、してくれました。こんな生活を理解してくれる友人ができました。父への感謝も人一倍感じることができました。あなたが居なくならなかったら、寂しい思いはしなかったかもしれない。だけれど、今の自分もいなかっただろう。僕はあなたを憎んでいる。だからこそ、幸せになってやる。将来 だれよりも 父子家庭だからこそ、他の家庭よりも幸せになるんだ。母さん 僕を産んでくれてありがとう。そして、お元気で。

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