お母さんにしてくれてありがとう

娘達へ

私の夢はお母さんになることでした。友達の子どもも本当にかわいくて、一緒に遊んだりすることも好きでした。なので、結婚したら子どもを持つことをとても楽しみにしていました。

しかし、思ったよりも妊娠しません。私は友達の中では比較的早く結婚した方でした。なのに、後から結婚した友達がどんどんと妊娠していく。とても焦ったし、なんで私は妊娠しないんだろうととても悩みました。

妊娠するために色んな事をしました。巷でいいと言われていることはなんでも。例えば、運動したり、骨盤矯正に通ったり、基礎体温をつけたり。いわゆる妊活っていうものです。それでもなかなか妊娠しなかったので、最終手段として不妊治療の病院に通おうと決めました。本当は怖いけれど、やっぱり子どもを持つという夢は諦められなかったのです。

この時は年の瀬が迫っていたときだったので、来年は行こうと考えていました。すると、その年の12月にはじめて妊娠することができたのです。妊娠がわかったときは本当に嬉しかった。何度も何度もありがとうと言っていました。

妊娠期間中はつわりがとも辛かったけれど、幸せな時間でした。出産もびっくりするほど痛かったけど、赤ちゃんを見た瞬間に忘れました。ずっとなりたかった母親にやっとなれました。子育てはそれはまた大変なことも多いです。それでも子どもの笑顔を見るとなんでも頑張れます。

今では二人の娘の母です。私を母にしてくれたのは紛れもなく娘達です。私をお母さんにしてくれて本当にありがとう。そして、これからもよろしくね。

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