路上での出会いから始まった友情

私は日本人の少ない国の、更に日本人が少ない地域に暮らしています。
毎日の生活で日本語を話す機会は、家庭内以外では全くありません。
だからと言って、現地の方で気軽に話せるようなで方もいません。

ある日、道を歩いているとある女性から声を掛けられました。
「日本人の方ですか？」と。
これがSちゃんとの出会いでした。
初めて会ったのに、不思議と会話が弾み、気づくと2時間も立ち話をしていました。
Sちゃんはこれから子供を連れて、この国に越してくる予定で、下見に来たそうです。
と言いましても、ご主人は日本に残るそうで、Sちゃん一人にお子さん３人での移住になるとか。

どうやって首都まで出るか、子供の教育事情は、スーパーや市場は、など多岐に渡る話題で盛り上がりました。
メールアドレスを交換して、その日は別れました。
Sちゃんは次の日、日本に戻りました。

それから２，３日に１回くらいの頻度で私たちはメール交換をするようになりました。
日本語を使う会の少ない私にとって、Sちゃんとのメールはとても楽しいものでした。
また、いつしか悩み相談をしあうまでになり、私に大きな力をくれる源になっています。
主人同士が同じ国の国際結婚で子供がいて、移住という、同じ状況なので、すごく分かり合える部分があります。
子供の語学教育も、頭を悩ますことの一つです。
ですが、Sちゃんも同じく悩んでいて、アドバイスをしたりされたりで、一緒に歩んでいます。

Sちゃん、いつも温かいメールをどうもありがとう。
Sちゃんの力強い言葉は私の心に真っすぐ、届いています。
Sちゃんがこの国に来るのはもう少し先になると思うけど、私は楽しみにしていますよ。

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