毎晩駅まで迎えに来てくれたお父さんへ

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毎晩、どんなに私の帰りが遅くても、駅まで迎えに来てくれたお父さんへ。
今まで照れくさくて素直になれず言えなかったけれど、本当にありがとう。

私は大学を卒業してから地元企業に就職し、実家から通勤していました。
仕事は残業することが多くて、遅いときは終電で帰ることも。

ある日、そのときは22時をまわっていたと思うのですが、駅から家に向かって歩いていると、背後から見知らぬ男の人に声をかけられました。
「お姉さん、今日はどこへ行ってたの?」みたいなことを言われて、怖くなって走って逃げました。
幸い何事もなく家に着いたのですが、すごく怖い思いをしたと父と母に話すと、ひどく心配してくれました。

次の日、「今日は帰り何時になるの?」と父からLINEがきて、駅に着いてみると父が迎えに来てくれていました。最寄り駅は車で乗り付けにくいので、自転車で。
そして、「はい、この自転車に乗って帰りなさい。お父さんは歩いて帰るから」と、私に自転車を譲ってくれました。

それから3年、どんなに私の帰りが遅くても、終電になったとしても、父は毎日必ず自転車で迎えにきてくれました。
最初は「ありがとう」と言っていたけれど、だんだん恥ずかしくなって、「もう、一人で帰れるよ」「大丈夫だからほっといて」と、父に言うようになってしまいました。
でも、夜遅くまで私の帰りを待って、寒い日も暑い日も自転車で迎えに行くのはとても大変だったと思います。
つい最近、転職して実家を離れ一人暮らしをするようになり、一人での帰り道に父の優しさを思い返します。

お父さんが迎えにきてくれたおかげで、夜道も安心して帰れました。
本当にありがとう。

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